建設業界の数字

Vol.09

2017.10.16

日本一高い鉄道橋

大井川鐵道の大井川鐵道関の沢橋梁 (静岡県榛原郡)

文・三田村 蕗子

100 m

 奥大井の深い深い森の中をひた走る大井川鐵道井川線。通称、南アルプスあぷとライン線の尾盛駅~閑蔵駅間にあり、大井川水系の関ノ沢川にかかる絵になる鉄道橋が、関の沢橋梁(せきのさわきょうりょう)です。
 井川線には55ヶ所に鉄橋がかけられています。関の沢橋梁もその1つ。橋自体の長さは114メートルと決して長くはありませんが、川底からの高さ100メートルは日本一。関の沢橋梁は日本一高い場所にかけられた鉄橋なのです。
 以前は、宮崎県にある高千穂鉄道高千穂線の高千穂橋梁が高さ105mで日本一を誇っていましたが、2005年に台風の被害に遭い、高千穂線が廃線になってしまったことから、関の沢橋梁が1位に繰り上げになりました。
 迫力満点の風景を体験してもらいたいと、大井川鐵道では井川駅行きの列車が関の沢橋梁に差し掛かると、徐行運転を行っています。左右の車窓から絶景をゆっくり楽しんでもらうためのサービスは全国から集ってくる鉄道ファンに大人気。よくぞこんな場所に橋梁を作ったものだ…と感慨にふけってしまう人も多いのではないでしょうか。
 井川線は、大井川水系の水力発電所を建設する際に資材運搬用として造られた森林鉄道。小さな赤いトロッコ列車もレトロな雰囲気を身にまとっています。素朴な可愛い列車に乗って井川線沿線の自然を楽しみながら、日本一の高い関の沢橋梁から緑に包まれた絶景を満喫してみてはいかがでしょう。

TEAM SUSTINA