建設業界の数字

Vol.10

2017.10.30

日本最高階数のマンション

ザ・パークハウス 西新宿タワー60 (東京都新宿区)

文・三田村 蕗子

60

 2017年6月。マンションとしては日本最高階数の60階建て、都内ではもっとも高い208.97メートルの超高層タワーマンションが完成しました。新宿駅の西側約1.2キロメートルに位置し、晴れた日は西方から富士山も望めるザ・パークハウス 西新宿タワー60です。
 それまで日本一のフロア数を誇っていたのは、2009年に完成した59階建てのパークシティ武蔵小杉でしたが、ザ・パークハウス 西新宿タワー60はこれを抜いて、ナンバーワンの座に躍り出ました。
 ザ・パークハウス 西新宿タワー60より1メートルほど高いタワーマンションが、2009年に大阪に誕生したThe Kitahama、通称北浜タワー。しかしフロア数は54階なので、階数としてはザ・パークハウス 西新宿タワー60が日本一なのです。
 西新宿エリアを象徴するランドマークとなったザ・パークハウス西新宿タワー60の敷地面積は約7530平方メートル。総戸数は953戸。マンションの44階にビューラウンジ&バー「SKY」やゲストルーム「SPRING」「KEYAKI」を設けるなど、高さを楽しめる設計が随所に盛り込まれています。
 超高層タワーマンションで気になるのは地震に対する構造です。マンションで採用されている構造には、1.耐震構造、2.免震構造、3.制震構造の3種類があります。1の耐震構造とは、柱、梁を頑丈に作って建物が地震の力に耐えるように設計された構造体のこと。2の免震構造とは、建物と基礎との間に免震装置を設置して、地盤と切り離すことにより、建物に地震の揺れを直接伝えない構造を指します。
 ザ・パークハウス 西新宿タワー60が採用しているのは、3の制震構造。地震のエネルギーを吸収するダンパー(鋼材系と粘性体系の2種)という振動を減衰させる装置を建物内部に組み込むことで、地震の揺れを吸収する構造です。超高層のタワーマンションで多く採用されているこの構造は、台風や暴風雨時などの風による揺れにも効果があります。災害の多い国の超高層タワーマンションにはいくつもの優れた技術が取り入れられています。

TEAM SUSTINA